相談シート:全世帯へ配布 介護や医療、福祉…連絡先記載 宇城市、心中未遂事件受け /熊本

昨年10月に宇城市で夫が認知症の妻を殺害しようとした心中未遂事件を受け、市は、高齢者の相談窓口である市地域包括支援センターの連絡先を記載したマグネットシートを作製した。介護や医療、福祉などに関する相談先を高齢者やその家族らに周知するのが狙いで、6月には市内の全世帯約2万3000戸に配布する予定だ。

 市などによると、マグネットシートは縦横8センチ。「最近物忘れが出てきた」「介護の仕方が分からない」など具体的な相談例や同センターの電話番号が書かれ、高齢者からのあらゆる相談に対応するとして連絡を呼び掛けている。市民には冷蔵庫など目に付くところに張ってもらい、いざという時に同センターの職員が24時間体制で対応するという。

 市などによると、夫は2009年に妻の介護サービスを申請。事件当時は介護施設で週数回のデイサービスを受けていたが、サービスの利用には遠慮がちだった。先月の熊本地裁判決は「責任感の強さから妻の介護の負担を他人に押しつけたくないと一人で悩みを抱え込んだ。絶望感から殺害を思い立った経緯には酌むべきものがある」と指摘していた。

 市は事件後、妻が利用していた介護事業者や同センターと3者で事件を検証。地域の関わりの希薄化▽介護者が抱える悩みや不安▽サービス内容の理解不足−−の3点への対応を課題として挙げ、まずは相談窓口の存在を知ってもらう必要があるとしてマグネットシートの作製を決めた。

 市の高齢化率は今年4月1日現在で29・4%。高齢の単身者や夫婦の他、最近では親子とも高齢の世帯が増加傾向にあるという。市高齢介護課は「悩みは1人で抱え込まず、何でも気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。【出典:2014年05月10日 毎日新聞】

うまく活用できるか。注目したい

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