11 月
27
2002
「ぼく? 一人で遊んでいるの?」
「いっぱいおやつがあるから、こっちにおいで。お話ししながら、一緒に食べよ?」
「砂場の男の子を呼びに行こうか? ねっ、行こう。競争だぞ。よーい、ドン!」
ある春の日、柔らかい日差しの公園
大きな影のあとを、決して離れないよう一生懸命に小さな影が追う
ベンチに座っていた小さな女の子とお母さんは、公園の隅の砂場で、一人遊んでいる男の子へ駆け寄っていった
男の子は、ただ頑なまでに、黙々と砂をいじっている
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10 月
26
2002
「ここ、空いとろうか?」
通学中の電車の中。
どこか懐かしい、聞き覚えのある声に、高校生の歩美は、読んでいた本から声の方向へ視線を移した。
「はい。あっ!!」
一瞬、歩美の息が止まり、床に本を落としてしまった。
歩美が驚くのも無理はなかった。
歩美に声をかけたのは、ちょうど一年前に亡くなった歩美のおばあさんだった。
小柄な、腰をかがめた白髪のおばあさんが、どこまでも優しい笑顔で、そこに立っていた。
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8 月
21
2002
読んでいる朝刊に、「けさのことば」という欄がある。
新聞一面の右下にあり、毎朝、こころに残る短い言葉と、その解説が掲載される。
歴史上の人物が記した言葉、童話や民話の言葉、心理学などの学問的な言葉など、国内外に問わず、いろいろな人たちの言葉が載る。
毎朝、流し読み程度に読んでいて、ほとんど覚えていないのだが、そのときどきの自分自身の心理状態によっては、こころの奥深くストーンと落ちて、いつまでも残ってしまう言葉がある。
そして、数日は、その言葉に引きずられてしまう。
今日も、そんな言葉だった。
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6 月
18
2002
先日、中国の男の子が誘拐されたが、数日後には誘拐犯が捕まり、男の子は無事保護されたという報道があった。
多額の身代金が、その犯行の主な目的だったという。
その犯行に至るには、それぞれの理由があると思うのだが、犯行後は、到底逃げ切れるものではなく、例え逃げ続けられたとしても、その精神的な脅迫不安の中で、日々生活をしなければならないことを考えると、自分には理解できる行動ではない。
いずれにしろ、男の子が無事だったということは、本当によかったと思っていた。
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2 月
09
2002
学生の時、一人旅行をした時のことである。
宿泊したビジネスホテルには、24時間いつでも入浴できるという大浴場があった。
もちろん、部屋ごとにユニットバスはあったが、やはり小さくて狭い。
自分でお湯を溜めて入るのだが、その時は、旅行疲れもあって、それすら面倒になっていた。
自分でも、ひどく疲れていたことが解っていたので、明日の旅行のためにも、今日はゆっくりと風呂に入って休みたい。
ここは、思い切って大浴場に入ってみることを決めた。
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2 月
01
2002
先日、ある書籍紹介のメールマガジンを読んでいたら、『世界がもし100人の村だったら』(著者:池田香代子/チャールズ・ダグラス・ラミス 出版社:マガジンハウス)という本が紹介されていた。
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1 月
28
2002
毎年、一年の中で今日、自分自身の中で強く思い浮かぶ言葉がある。
それは、『いのちの大切さ』である。
学生だったときからのことだから、もう数十年以上になる。
いろいろと考えながら、そして、これまでの想いを確認しながら、静かに過ごすことに決めている。
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