訪問看護:子供の在宅看護サポート 九州初の専門ステーション??熊本のNPO
◇高齢者に比べ整備遅れ 家族の負担減・相談に応え
障害や重い病気を抱える子供たちの在宅看護を支えるため、熊本県内の医師らで作るNPOが、九州で初めて小児専門の訪問看護ステーションの運営を始めた。在宅ケア制度は高齢者が中心で、子供の看護は家族の大きな負担になっている。スタッフは「サポートできれば家庭の雰囲気も良くなり、子供にも良い環境になるはず」と話している。
ステーションは「ステップ♪キッズ」(熊本県合志市)。スタッフの看護師は3人で、3?19歳の6人の家庭を、最高で週に3回、90分ずつ回っている。訪問先の家庭では、人工呼吸器の管理やたん吸引などを支援。発熱など体調変化に関する家族の相談も受ける。
在宅看護が必要な子どもは、一般の訪問看護ステーションにも依頼できるが、主に高齢者に対応しているこれらのステーションは、体の小さな子供は経験がないため引き受けられないことも。結果として家族が看護の負担を担うことが多いのが実情だ。「家族は病気の子供にかかりきりで、他の子や自分のための時間も余裕もない。家族の味方になって、一緒にいい思い出を作りたい」と、ステーション管理者で看護師の中本さおりさん(36)。訪問先の家庭で、母親が遠慮がちに「髪を切ってきてもいいですか」と尋ねてくれたことがうれしかった。喜んで送り出し、帰ってきた母親の髪形をめいっぱい褒めた。
看護が必要な子供は増加傾向にある。出生時に2500グラム未満の低出生体重児の割合は全国で9・6%(06年)と、10年前に比べ2・1%増えた。医療技術の進歩で命を助けることができても、長期的な医療や看護が必要になる例も多く、退院後の療育施設不足は全国的課題となっている。
ステーションを運営するNPO「NEXTEP(ネクステップ)」代表で、熊本再春荘病院小児科の島津智之医師(32)は「命を助けた後、どう育てていくのか。まだ制度整備が進んでいない。小児専門の訪問看護をすることで、見過ごされてきたニーズに応えたい」と話している。【出典:毎日新聞】
子ども対象は珍しい。ぜひ全国へ広がってほしいし、がんばってほしい
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