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ふたりの自分

 対面の方に紹介されるとき、いつもこんな感じなのだ。
 「重い障害を持っていても頑張っている○○○さんです」
 簡単に「○○○さんです」と名前だけでは、なかなか紹介されることが少ない。
 「障害者なのだから」と、仕方がないと思っている。
 「障害者の○○○さん」ではなく、「○○○さん」だ。
 「○○○さん」だからこそ、初めて私自身の障害をも受け入れられる。

 先週、世界から高い評価を受けたピアニストのことが話題となった。
 そのご両親のインタビューが、とても印象的だった。
 「『盲目のピアニスト』ではなく、真に『ピアニスト』として呼ばれるようになったとき、やっと一人前になれる」
 本当にそう思う。

 障害者である私。
 私自身である私。
 この二人の私は、微妙のバランスの上で成り立っているのかもしれない。

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