軍艦島上陸クルーズ、障害者参加を拒否 安全確保理由に
「障害者は参加できません」??。4月に始まった長崎市の軍艦島(正式名・端島)の上陸クルーズで、船を運航する2社のうち、「やまさ海運」(同市)が掲げた参加条件に、聴覚障害者が不満を募らせている。会社側は「危険が伴う廃虚見学。一人で歩行が困難な身体障害者は断っている」と説明するが、「船に乗れないのは、車いすの人だけ」と思って申し込んだ聴覚障害者が、港まで来て参加できないと知らされるケースも起きている。
長崎県大村市の荒木加代子さん(46)ら聴覚障害者3人は1日朝、長崎港ターミナルのやまさ海運の窓口で、社員から筆談で「誓約書にも、障害者の方は上陸できないとある」と断られた。事前にインターネットから申し込んでいた。ネットに掲載されていた誓約書には「身体障害者、車椅子(いす)等一人で歩行が困難な方は、当分の間上陸できません」とあった。だが、一人で歩ける聴覚障害者までもが参加できないとは思わなかった。
長崎県聴覚障害者情報センターには4月22日の上陸クルーズ開始以来、同様の苦情が10件以上寄せられている。18日にも福岡の聴覚障害者夫婦が駆け込んできた。本村順子所長も「手話通訳が一緒なら問題ないはず」と話す。
やまさ海運の伊達昌宏社長は「乗船できなかった人には申し訳ない。障害者への認識不足や説明不足もあった」と陳謝する一方、「予想外に予約が殺到し、人手が足りない」と打ち明ける。同社のクルーズでは、安全誘導員6人が見学者約200人を誘導する。「緊急時に聴覚障害者をすぐ船に戻すことができるか。まだ自信が持てない」という。
クルーズを運航する2社のうち、もう1社の「高島海上交通」(長崎市)は「うちは1便40人で対応しやすい事情もあり、自力で歩ける方なら制限していない。やまさ海運は安全を優先して慎重になっているのだろう」と話す。
長崎市の「長崎市端島見学施設設置条例」は上陸制限を設けていない。市文化観光総務課の外園秀光課長は「障害者を差別しているわけではなく、泥酔者やハイヒールを履いた人も上陸はできない。『障害者』とひとくくりにするのではなく、一人一人を上陸できるか丁寧に判断してほしい」と促す。現在、やまさ海運と新しい上陸基準を協議しているという。【出典:朝日新聞】
安全性と言うことではやむを得ない。ただ、バリアフリーの流れからは逆行している。早急な見直しが必要だ
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