Newsクリック:やまぐち 進まぬ免許証自主返納 /山口
◇高齢者の足確保が急務 「乗り合いタクシー」に光明
65歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故が、増えている。国は高齢者に運転免許証の自主返納を勧めるが、交通手段の少ない地方で車は生活に欠かせないのが現状。岩国や周南市など県内の4地域が高齢者の足確保に取り組んでいる。乗り合いタクシーを利用する下関市のケースを取材した。
県警によると、高齢者が起こした県内の死亡事故者は08年が21人で全体の死者数の24・1%を占める。「より多くの自主返納を」と昨年11月、運転免許証を自主返納した高齢者が各種サービスを受けられる「運転卒業証制度」を始めた。その効果もあり、08年の1年間で773人が返納。07年に比べ、全国で返納が最も増えたのが兵庫県の1279人。
県警幹部の一人は「もっと(返納が)増えてもいいのだが」という。返納を鈍らせているのが、マイカーに代わる足の問題。警察庁の統計(05年)からも「代わりの交通機関がない」と明らか。今もハンドルを握る下関市西観音町の男性(77)は「運転技術が落ちたとは思わないし、マイカーが便利」と打ち明ける。
中国運輸局山口運輸支局(山口市)によると、乗用車の普及や過疎化などから路線バスの便数が減ったことも否めない。県警は足対策のアイデアとして、運転卒業証を持つ高齢者にタクシー乗車賃を1割引きする制度を昨年11月から始めた。
ただこれに賛同するタクシー会社は8社1組合(7日現在)にとどまる。あるタクシー会社社長(80)は「タクシー業界も今は火の車。1割引きでも大きな痛手」という。
そこで下関市豊北町粟野地区の試みに注目した。人口1085人で高齢化率43・1%。山間部を含め10の集落が点在。路線バスはなく、病院やスーパーがある隣の地区には粟野地区の中心部から片道約10キロ。タクシーで2000円前後かかる。
「負担の軽減を」と市の補助金を基に粟野地区振興協議会が今年3月から「乗り合いタクシー」制度を始めた。事前に予約すれば、同地区在住者ならば誰でも利用でき、地区内なら300円、隣接地区までなら500円を払えば自由に乗降可能。吉永シズエさん(85)は「安くて便利。外出の機会も増えた」と重宝する。【出典:毎日新聞】
タクシーならば、バスよりも経費はかからない。小回りも効く。ただ、根本的な解決なのかは疑問だ
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