生活保護、最多116万世帯 本社集計、申請も3割増
生活保護を受けている世帯が今年1月、全国で116万8305世帯と、前月より約8700世帯増えて過去最多となることが、朝日新聞社の集計で明らかになった。1月の生活保護申請も計2万5529件と、前月比で約3割増えていた。非正社員が職を失い、生活保護に頼るケースが目立つ。今後も雇用環境の改善は期待できず、年度末に向けて、さらに増える勢いだ。
47都道府県と、政令指定市・中核市の計56市を通じて、国内すべての自治体分を集計。さらに、主な自治体に申請状況を尋ねた。
12月から1月にかけて生活保護の申請数は全国平均で32%増えている。自動車関連や電機関連の企業が多い地域では、「派遣切り」や「解雇」による相談・申請が目立った。トヨタ自動車など自動車関連産業が多く立地する愛知県では、1月の申請が1649件と、前月比で72%増えた。名古屋市に1074件と集中しており、「仕事が見つからない人が増えている」と担当者。トヨタの本拠地である豊田市は、20件から71件へと3.6倍に。1月分だけで07年度の申請総数の35%を占める。
自動車関連企業が多い浜松市でも61%増えた(申請数114件)。また、製造工場で働く外国人労働者が多い東海地方では、外国人の申請が増えたのが特徴的だ。
1月の申請数が2143件と、市では最も多い大阪市。「ホームレスの方々が、弁護士や支援者に伴われて相談に来ることが多くなっている」という。大阪市以外にも、都市部でこうした「付き添われ申請」の増加を挙げる自治体が複数あった。
東京23区でも43%増えたが、中でも年越し派遣村が設けられた千代田区では、48件から292件と6倍になった。派遣村は、千代田区や周辺自治体での直接の申請増につながっただけでなく、「報道をみて相談に来る人が増えた」という指摘が全国的にみられた。
厚生労働省によると、昨年10月から今年3月に、約15万8千人の非正社員が職を失う見通し。大半が製造業だ。
今年1月の完全失業者は約277万人。失業時のセーフティーネットとして失業手当があるが、受給しているのは完全失業者の2割程度。受給要件を満たさない非正社員が増えていることも要因と見られる。手当をもらえず、生活基盤を失った人が生活保護に頼らざるを得なくなったケースが相当数ありそうだ。
■本来は最後の安全網のはず
ワーキングプア問題に詳しい都留文科大の後藤道夫教授の話 失業手当の受給者が失業者の2割にとどまり、本来最後のセーフティーネットのはずの生活保護が、最初のセーフティーネットになっている。雇用保険を含む社会保険は、長期雇用や年功賃金など「日本型雇用」を前提にしたもの。それが崩れている今、雇用保険の適用・給付要件を緩くする必要がある。また、生活保護受給者が増え、自治体財政も限界で、国は緊急に補助金を増やすべきだ。 【出典:朝日新聞】
生活保護の窓口規制が弱まったとはいえ、まだ行われている。正しく受けられるようにすれば、もっと増えるだろう
Popularity: 3%











最近のコメント