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【09不況 耐える】21歳、脳性まひの女性 就活100戦全敗

■笑顔「しごとください」

 脳性まひによる重度の障害を抱える大阪市生野区の赤阪はなさん(21)が、就職活動に奔走している。言葉によるコミュニケーションができず、体も自由に動かせない。それでも、「みんなと同じように働きたい」。介護者にも支えられ、挑んだ企業は4年間で100社を超えた。長引く不況は障害者の雇用にも暗く長い影を落としているが、企業に幾度断られても、「仕事をください」と明るく面接に臨み続けている。

 はなさんは、生後まもなくかかった病気がもとで脳性まひになり、歩行や会話が困難になった。常時介護が必要で、大阪市のNPO法人「障害者自立生活センター・スクラム」のスタッフや友人らの付き添いを受けて生活を送っている。

 大きな瞳と、周囲の人を癒やさずにはいられない明るい雰囲気。友人や教員にも支えられ、地元の小、中学校から府立高校の定時制に進学した後、周囲が「一緒に過ごした友達と同じように就職をしたい」というはなさんの気持ちをくみ取り、卒業を前に就職活動が始まった。

 ペンや道具を持つことができないはなさんの面接は、まず「しごとください」と書かれた名刺を渡し、できる仕事を採用者側と模索することから始まる。百貨店には「車イスの店員がいると、障害を持つ客に親近感を持ってもらえる」とアピール。介護用品のメーカーには「利用者としての視点が商品の改善につながる」と訴えた。職種を問わず100社以上の企業に挑戦したが、そのたびに「接客や応対ができないと難しい」と断られた。

 現在は各地の就職説明会に足を運びながら、説明会で出会った千里桃山保育園(大阪府豊中市)の末広紀子園長のはからいで、保育スタッフとして週に1度園児の保育活動に参加している。園児らには当初戸惑いもあったようだが、今では車イスを押し、食事を取るのを手伝ってくれるという。末広園長は「園児にとっても、大切な経験につながっている」と話す。

 不況の影響を受け、企業では障害者の採用枠が狭められ、従来は雇用の受け皿ともなってきた学校の非常勤講師の予算をカットする自治体も出始めた。

 はなさんの介護者の1人、麻野恵さん(26)は「周囲に発見や驚きをもたらすことのできる彼女だからこそ、できる仕事はある。彼女の『働きたい』という気持ちを、多くの企業に伝えたい」と話している。

                   ◇

 ■障害者雇用 厳しい実態

 障害者の雇用については、「障害者の雇用の促進等に関する法律」に基づき、企業や国、地方公共団体は一定割合以上を雇用しなければならない。しかし現実には達成されていないのが実情だ。

 56人以上の企業の場合、障害者の法定雇用率は全従業員の1・8%。しかし厚生労働省によると、平成20年6月現在で民間企業の実雇用率は1・59%にとどまっており、法定雇用率を達成している企業の割合も44・9%しかない。その理由として「どんな仕事をしてもらえばいいか分からない」「経済的に難しい」などが挙げられるという。

 不況の影響も深刻で、全国の障害者の解雇数は平成19年度には1523人だったのに対し、今年度は1月末段階ですでに1781人と上回っている。厚労省は雇用の維持・拡大を経済団体に呼びかけるなどしており、「障害者が仕事を得るには、その人の持つ力に応じた企業側の理解や支援が得られることが必要」(同省障害者雇用対策課)としている。【出典:産経新聞】

私も経験があるが、本当に厳しい。自身の存在価値までなくしてしまう。どれだけ自分自身を持ち続けることができるかが、とても大切。がんばってほしい

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