八戸の断水:名簿・地図が奏功 要救護者状況を把握−−階上町 /青森
八戸市坂牛で1日に起きた導水管漏水事故で、最も長く断水の影響を受けた階上町で、1人暮らしの高齢者や障害者がいる世帯をまとめた「災害時要援護者名簿・マップ」が役立っていた。今回の漏水事故では、八戸市内の住民らから「行政からの断水連絡が遅い」などの批判の声が上がったが、同町は防災無線と合わせて民生委員がお年寄りらの世帯を回って連絡。1日夜までにほとんどの要援護世帯の状況を確認していた。
マップは07年に作り、毎年更新。今は町内の民生委員32人が担当地区を歩いて▽高齢者が1人暮らし▽高齢者の2人暮らし▽障害者がいる▽昼間に高齢者のみになる▽妊婦がいる??世帯の計411人を把握している。1人暮らしの高齢者か障害者世帯かなどで色分けして住宅地図に書き込まれており、一目で世帯を把握できるように工夫されている。
町保健福祉課によると、今回の断水事故では、1日午後0時50分ごろに八戸圏域水道企業団から「断水のおそれがある」と通知があり、町は防災無線で町民に連絡。無線放送を聞いていない家庭があることを想定し、各地区の区長に断水情報を知らせたうえ、同日夕に民生委員に要援護者への連絡を依頼した。しかし、多くの民生委員は町の連絡を受ける前にマップを使って担当世帯を既に回っていたという。
同町道仏の民生委員、十文字倉男さん(65)は断水が始まった当日のうちに、担当する約10世帯と連絡を取って各世帯の断水状況を確認。幸い、担当地区の付近は水が出たため混乱はなかったが、「必要があれば民生委員か町が水を配達する」と伝えたという。十文字さんは「何かあった時にマップは非常に有効。町との連携も取れた」と話している。
一方、八戸市は市民の申告に基づいて同様の名簿を作っており、約3500人を登録。今回の断水では事故から5日目以降、登録者のうち日中の給水制限が続いた地域に住む約190人に、援助の必要性を確認する電話を職員自らが入れた。
名簿を登録制にしている理由について市は、「個人情報を知られることを嫌がる人もいるため」と説明。名簿は民生委員と共有しているが、運用のマニュアルはなく、「どの程度の災害でどのように名簿を活用するのか、今後の課題だ」と話している。【出典:毎日新聞】
迅速な対応が出来て、本当によかった。全国の自治体でも対応してほしい
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