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不況で虐待増加懸念 紀南児童相談所(和歌山)

紀南児童相談所(田辺市明洋)が4月から11月末までに受け付けた児童虐待の相談件数は48件だった。虐待の加害者は実母が最多で、0歳〜小学生の低年齢の子どもに被害者が多い。昨年同時期に比べて11件少ないが、虐待の背景には経済的要因もあるため、急激な景気低迷による経済苦で今後、虐待が増えることも懸念される。

 同相談所の虐待相談受け付け件数は、2000年度16件、01年度28件、02年度42件、03年度44件、04年度54件、05年度77件、06年度83件、07年度100件と右肩上がりに増えている。
 07年度は統計を取り始めた1990年度以来最多を記録した。県全体や全国でも増加傾向にある。子どもの虐待事件が相次ぎ、虐待を防ごうという地域の意識が強まっていることなどが相談件数の増加の要因とみられる。
 相談所によると、虐待の内容は「食事を与えない」「着替えをさせない」などのネグレクト(保護の怠慢・拒否)と身体的虐待が18件、無視したり、言葉で心を傷つけたりするほか、夫婦や恋人間での暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)を目撃するなどの心理的虐待が10件、性的虐待が2件だった。
 虐待者は実母28件、実父7件、実父以外の父親8件、実母以外の母親2件など。虐待を受ける側は小学生17件、0〜3歳未満12件、3歳〜学齢前児童が9件、中学生6件などで、乳幼児への身体的虐待やネグレクトは命にかかわる危険性が高く、特に注意を要するという。
 虐待相談の経路としては、遅刻や欠席が多かったり、顔や体に傷があったりなど子どもと日々接して虐待の兆候を見つける学校(17件)が最も多かった。
 自治体からは9件の連絡があった。05年4月に改正児童福祉法が施行され、市町村は身近な相談窓口になるよう義務付けられている。医療機関は4件、自分から「子どもを殴ってしまう」などと知らせてくる虐待者本人(母親)が3件。近隣・知人5件は、親の怒鳴り声が頻繁だったり、子どもが異常に泣いたりする状況を見聞きして相談につながるという。
 相談を受けた後は子どもの状態を確認し、関係機関と協力しながら様子を見守るが、一時保護し、その後に児童養護施設に入る場合もある。施設は県内に7カ所、紀南児童相談所管内には2カ所あるが、ほぼ満員の状態が続いている。
 一方、保護が必要な子どもを家庭に迎えて養育する「里親制度」も設けられており、紀南管内の登録里親数は17人で、実際に4里親が5人の子どもを迎えている。全国的に見ると、和歌山県は里親委託率が低いという。【出典:紀伊民報】

もし、そうだとすれば、今後の経済状況の悪化で、ますます全国的に虐待される子どもたちが増えてしまう

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