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newsそれから:自閉症の子を育てる親たち 悩み共有、情報交換 /奈良

◇雑談で心開き、勉強会や講演会も

 今年9月5日、近鉄富雄駅西約500メートルの線路内で、小学2年の男児(7)が電車にはねられて死亡する事故があった。男児は以前にも1人で外出し、警察に保護されたことがあったという。NPO法人・県自閉症協会の会員で、自閉症の子どもを育てる親たちは「他人事とは思えない」と、この事故を受け止めた。

 自閉症は、人とのコミュニケーションが苦手▽興味の対象が偏っている▽言葉の発達が遅れる??など、人によってさまざまな特徴が現れる。電車などに強い興味を持った場合、時間や手段を問わずに見に行ってしまう人もいる。

 「よく無事に育ってくれた」。上園裕美子さん(56)=大和高田市=は長男諭史さん(33)と接するにつけ、そう思う。諭史さんは子どものころから、電車に強いこだわりを見せた。

 小学6年の時、1人で特急に乗り、名古屋駅まで行った。駅員から『特急券を持たずに乗っている』と電話があって車で迎えに行った。現金を持たせなかったら大丈夫かと思ったら、今度は知り合いの化粧品店のレジから現金を盗んで電車に乗った。「どうすればいいのか」と途方に暮れた。

 そんな中、親はどんなことができるのだろうか? 上園さんは「周囲に助けを求めることが大事」と話す。乗り換えに使う主要駅の駅員に、諭史さんのような男の子が来たら連絡してほしい、とあらかじめ伝えた。服に名札を付け、最終電車に乗せてもらうように駅員に頼んだ。「『あんたの教育が悪い』などと言われたこともあった。でも何度も話せば分かってもらえる」と話す。

 「情報交換も大事」というのが、自閉症の子を持つ親の共通意見だ。県自閉症協会では、年齢や症状に応じて、療育部、成人部、高機能・アスペルガー部の三つのグループに分かれ、悩みを共有する集まりや勉強会などを、月1回のペースで開催している。

 時には昼食を囲み雑談を交えながら、ざっくばらんな雰囲気で一人一人が話しやすい環境を作るよう、心掛けているという。自閉症に関する一般への理解を求めるため、講演会も開催。同会の河村舟二理事長は「他の親と話すことで、『自分の子どもだけではない』と悩みを共有できる。悩んでいる人は一度足を運んでほしい」と話している。【出典:毎日新聞】

父母、兄弟姉妹。それそれが話し合える場が、もっと増えてほしい

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