児童養護施設の子どもの暴力、1週間99件 都内を調査
東京都社会福祉協議会児童部会が都の児童養護施設を調べたところ、入所する子どもたちの間の身体的暴力が1週間で99件発生していたことがわかった。子どもから暴力などを受けたことがある職員も6割を超えた。養護施設で暮らす子どもの6割は虐待を受けた上で入所しており、「負の連鎖」の様子が浮き彫りになった。
こうした実態調査は全国で初めてで、高知市で開かれている全国児童養護施設長研究協議会で20日報告された。
調査は59施設に対して07年10月に実施。同月15日から1週間の発生状況を調べた子ども間の暴力については48施設から、職員の被害については919人から回答を得た。子ども間の身体的暴力は半数の24施設であり、総数は99件。都の施設で生活する子どもは約3千人いるが、単純計算すると、子ども間の暴力は年間で6400件程度はあると推計されるという。
大部分が下校後から就寝までの時間帯で、毎日まんべんなく起こっていた。加害児童は幼児から中学生まで同じように分布していたが、被害を受けた子どもは小学校中学年以下に偏っていた。週に1回以上の暴力を受けている子どもの割合は6割近くにのぼった。
一方、職員に対する調査では、子どもから身体的暴力、凶器や言葉による脅しなどを受けたことがあると答えた人は6割強。1年以内に暴力を受けた人は4割近い。
1年以内に職員に暴力をふるった子どもの数は756人で、1施設あたり約16人。入所児童の3〜4人に1人が1年以内に職員に暴力をふるっていると推察される。職員に暴力をふるった原因や状況は「八つ当たり」「トラブルの介入時」「施設のルールに対する不満」が多かった。
調査では、「暴力は認めない」という子どもへの働きかけや死角を作らないなどの環境整備、職員間の理解協力態勢の強化など施設側の取り組みも聞き、対応マニュアルも作成した。調査を担当した児童養護施設「クリスマス・ヴィレッジ」(東京都足立区)の黒田邦夫施設長は「発覚したものだけなのでこれがすべてではないだろう。虐待を受けた児童が大量に入所し、暴力に対してハードルの低い子どもが増えている結果で、早急な対応が必要だ」と話している。【出典:朝日新聞】
子どもへのサポートが十分でないのかもしれない。虐待の連鎖が養護施設でも起きているとは、少し驚きだ。早急な対策が必要と思う
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