後期高齢者医療に苦情殺到 東京・目黒では300人
後期高齢者医療制度(後期医療)の保険料の年金天引きを、10月15日から始める自治体で、住民からの苦情が相次いでいる。東京都目黒区では2日、督促状を受け取って驚いたお年寄りが区役所に詰めかけ、職員が対応に追われた。すでに払っていると勘違いしていたケースが多く、複雑な制度がいまだに当事者には理解されていないようだ。
目黒区役所には、この日、お年寄り約300人が窓口を訪れた。後期医療で「保険料を納付していない」という内容の督促状が約6200人に送られたためだ。区国保年金課によると、保険料徴収は7月から始まった。天引きが始まる前の7〜9月分は、区が発送した納付書を、銀行や郵便局などに持参して保険料を納めることになっていた。しかし保険料を納めなかった人が続出。このため区は7月分の督促状を9月30日に発送した。
3月まで加入していた国民健康保険の保険料を口座振替で払っていて、後期医療でも引き続き口座引き落としになると思っていた人が多かったとみられる。窓口にいた81歳の女性は「差し押さえを受けることがある、などと書かれた督促状が来て、びっくりした。よくわからないので来ました」と語った。
厚生労働省によると、年金からの天引きは当初、すべての自治体で4月から始まる予定だった。しかし準備が間に合わないことから北海道、東京都、埼玉県、神奈川県、愛知県の29市区町村で10月から始める。
さいたま市では、督促状を送付した直後から、苦情の電話が殺到し、「電話がつながるまで1時間待ち」という状態になった。
このほか、サラリーマンの子どもに扶養されていた人たち約200万人は、15日に初めて保険料を払う。厚労省は「保険料を低くするなど対応しており、広報に努めるしかない」とするが、自治体からは「実際に天引きが始まったら、大混乱するのではないか」と心配する声が上がっている。 【出典:朝日新聞】
もう一度、時間をかけて制度設計をすべきだ。その勇気を持ってほしい
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