9 月 13 2008
介護ベッド事故死、メーカー3社で30人に 03年以降
【ご注意下さい】
介護ベッドの手すりや柵(さく)にお年寄りらが首を挟むなどして死傷する事故をめぐり、ベッドメーカー3社が03年3月以降に起きた約130件の事故を経済産業省の関連団体に新たに報告したことがわかった。これらによる死者は約20人、重軽傷者は約80人に上り、深刻な製品事故の一端が浮き彫りになった。死者は既に判明している分と合わせて約30人になった。
経産省所管の独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE)に事故の届け出をしたのは、パラマウントベッド、フランスベッド(ともに東京都)、シーホネンス(大阪府)。これら3社で国内の介護ベッドの市場のほぼすべてを占める。
NITEによると、三重県で04年3月、療養者が二つの柵のすき間に胸部を挟み、死亡した。同年11月には岡山県で療養者が手すりとマットレスの間に右足太ももを挟み、06年8月には大阪府で療養者が二つの柵のすき間に首を挟んで動けなくなったが、ともにけがはなかった。これら3件以外も、メーカー名を伏せた形で近く公表される。パラマウントベッドは朝日新聞の取材に、事故の発生場所について「病院が5割、個人宅が3割、老人施設が2割」と説明した。事故内容は「挟まれ」が半数を占め、被害者の状態がわかった例のうち6割は認知症や精神疾患、まひの症状があったという。同社は注意喚起のため、05年から病院関係者ら向けに安全勉強会を約500回開いており、「事故情報を共有しながら製品の安全性を高めていきたい」としている。
経産省も製品の安全性を高める必要があると判断。手すりは日本工業規格(JIS)の基準がないことから、日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)と協力して今年度中に定める方針。柵については、今のJISの見直しを検討している。
昨年5月の改正消費生活用製品安全法施行で、メーカーは死亡や全治30日以上の重傷を伴う重大事故の国への報告が義務づけられた。手すりなどの事故は今月10日までに17件報告があり、死者10人、重傷者7人に上る。
それ以前の重大事故や、軽傷以下の事故は報告義務はないが、相次ぐ事故を受けて、経産省は3月、業界団体を通じて各メーカーに過去5年間の事故を報告するよう要請。各社が任意で届け出たうち、製品が原因と疑われる約130件の事故についてNITEに報告させた。【出典:朝日新聞】
十分に注意する必要がある
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