6 月 24 2008
無戸籍母の子に新たな戸籍作成 法務省方針
母親の夫による暴力が原因で出生届が出されず、無戸籍となった大阪府内の女性(24)が出産後、無戸籍のまま育てている子ども2人について、法務省は、新たな戸籍をつくる方針を固めた。母親の結婚相手の戸籍に入る形を認めたケースはあるが、子ども自らが筆頭者となって新たな戸籍がつくられるのは初めて。
大阪法務局と関係自治体が20日、女性本人に説明した。週明けにも具体的な手続きに入り、女性の長女(2)と長男(1)の戸籍ができる見通し。女性は子どもに戸籍ができたと同時に、子どもの実父との婚姻届を出す予定で、最終的に子どもは実父の戸籍に入る。これで「無戸籍2世」の連鎖は止められ、同じ境遇にある子どもたちへの救済策となる可能性がある。
法務省は今回、子どもの出生届がすでに大阪府内の自治体に提出されていることから、子どもの祖母にあたる女性の母親の日本国籍などをもとに、子どもが日本国籍であることを確認できると判断した。法務省関係者は「法律の範囲内でできることを検討した結果」としている。
女性は「話を聞いて本当にうれしかった。選挙権がなく、運転免許証も取れない苦労を子どもにはさせずにすみます」と喜びを語った。無戸籍児を支援するNPO法人「親子法改正研究会」(大阪市)の井戸正枝代表理事は「多くの無戸籍2世を救える方法が示された。無戸籍の母親がシングルマザーであっても、子どもが自立して社会生活を送れる」と評価する。
無戸籍2世をめぐっては、5月末に兵庫県の女性(27)が出産した男児が、女性と結婚した実父の戸籍に入ることを法務省がすでに認めている。このケースでは、男児の出生届が提出される前だったため、結婚相手の戸籍に直接入る形が取られていた。
ただ、このままでは大阪、兵庫の女性とも自らの戸籍がない状態。このため2人は7月初め、自身の実父との親子関係を確認する調停を地元の家裁へ申し立てる。この手続きを経て戸籍ができれば、自らの結婚相手の戸籍に入り直す考えだ。【出典:朝日新聞】
本当によかった
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