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6 月 09 2008

<監禁>児童相談所、保護児童を10時間以上閉じ込める 国の指針違反

Published by webmaster at 20:29:06 under NEWS Selection

虐待を受けた児童などを預かる北九州市の児童相談所「子ども総合センター」(戸畑区汐井町、小石原善徳所長)の一時保護所で、厚生労働省の運営指針に反し、部屋に鍵をかけて10時間以上子どもを閉じ込めるなどの行為が繰り返されていたことが分かった。子どもにけがはなかったという。背景には職員数の不足や非行の子と虐待児の「混合処遇」があるとされる。同センターは事実関係を認めた上で「ほかの子どもを守るために仕方がなかった」と説明している。

 子ども総合センターは18歳になるまでの子どもの心身の発達の遅れや非行、不登校について、児童福祉司や児童心理司などの専門スタッフが相談に応じる。親からの虐待や養育放棄などが認められた場合には、センター内の一時保護所で子どもを保護している。06年度は1日あたり平均23・5人を保護した。
 保護の際、厚労省の児童相談所運営指針では「子どもを一人ずつ鍵をかけた個室におくことはできない」と行動の制限を禁止している。子どもの人権を尊重するためで、罰則規定はない。しかし、同センターの一時保護所では「静養室」と呼ぶ個室に子どもを入れ、外から鍵をかけて閉じ込めていた。同様の措置は現在地に移転した02年10月以前から続けていたという。
 静養室は病気の子どもを休ませる部屋で2部屋あり、広さは各約10畳。トイレはあるが、窓には格子がかかっている。センターの蒲原一夫次長は閉じ込めの事実を認めた上で「子どもが暴れてほかの子どもに危害が及ぶ時に例外的に使用していた」と説明した。
 説明によると、今年4月、年下の子に性的関係を迫ったとして他の施設から出されて一時保護した男子高校生について、職員が仮眠をとる午前1〜5時に鍵をかけた。ほかにも、興奮しやすい男子中学生が落ち着くまで10時間程度入れたことがあったという。
 複数の元職員によると、移転前の建物にも同様の部屋があり、子どもを入れたまま頻繁に鍵をかける職員がいた。閉じ込めは長い場合、数日間に及ぶこともあったという。
 一時保護所では一般的に、虐待を受けた子どもと非行の子どもが一緒に過ごす「混合処遇」が行われている。同センターの一時保護所では、昼間は常勤4人、夜間は常勤1人と非常勤3人で対応しているが、ある元職員は「1人が付きっきりになるわけにはいかず、望ましくないとは分かっていても、せっぱつまった状況がある」と閉じ込めを続けてきた理由を語った。
 児童相談所の全国調査を実施した西南学院大の安部計彦准教授の話 人権上の面からも閉じ込めはあってはならないこと。職員1人に対し子どもが3人を超えると、子ども間の暴力は3・3倍に増える。現場では対応に苦慮する現実があり、全国的に明らかになっていない閉じ込めの実態があるのではないか。
 日本子ども家庭総合研究所(東京都)の山本恒雄・家庭福祉研究担当部長の話 一時保護所では、抱えている課題がさまざまな上に年齢幅もある子どもたちが一緒に閉鎖的な空間で過ごさなければならない。特に夜間は問題が発生しやすく、訓練を受けた専門職員の増員など改善が必要だ。
 一時保護所 児童相談所の中にあり、それぞれの事情で家庭では生活できくなったおおむね2歳から18歳未満の子どもが入所する。行動観察や面談の上、児童養護施設などに入所したり、自宅に戻るなどの行き先を決める。平均保護日数は北九州市で30・2日(06年度)。長い時には半年を超えることもあるという。【出典:毎日新聞】

マンパワー不足。その一言に尽きる。国は、国の責任において、専門家の増員とその予算措置をおこなうべきだ

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