5 月 27 2008
介護—現場からの検証 (岩波新書 新赤版 1132)
著者/訳者:結城 康博
出版社:岩波書店( 2008-05 )
定価:¥ 777
新書 ( 224 ページ )
ISBN-10 : 4004311322
ISBN-13 : 9784004311324
2000年からスタートした介護保険制度はまがりなりにも定着し、いまや多くの高齢者の生活に必要不可欠な制度となった。しかし、2006年4月からスタートした「改正介護保険制度」は、開始早々利用者にも介護従事者にもさまざまなマイナスの影響を及ぼしている。たとえば、「介護予防による混乱が生じている」「以前ほどサービスを受けられない」「地域格差が拡大している」「介護士という職業では生活できない」といった問題が顕在化してきているのだ。
筆者がケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事に就いて5年が過ぎた。ケアマネジャーの仕事とは、「介護に関する相談」「介護サービスの調整」「介護費用の計算」など、要介護者/支援者となっている高齢者の代弁者として働く、文字どおりの「マネジャー業務」である。ただし筆者は、この5年の間に介護保険制度発足当初の「介護の社会化」という理念が、少しずつ歪んできている状況に大きな懸念を抱いている。
現在、いわゆる団塊の世代には、親の介護に直面しながら還暦を迎え、数年後に迫り来る自らの老後にも不安を抱いている人が少なくない。本書は、サービスの利用者をはじめ、その家族、介護従事者、行政担当者、政治家といった介護に関係・精通する大勢の人たちへのインタビューをもとに、介護現場で、「今、何が起きているか」を簡潔にまとめたものである。そして、そこから現在の介護をめぐる問題を、可能な限り客観的に整理・分析し、どのような処方箋が求められているか考察してみた。(略)本書を手にとって下さる方々が、介護の現場における問題から財政の実状まで、一通りの整理ができれば幸いである。
《ここがポイント!!》いま、介護の現場で何が起きているのか。とても丁寧に検証されています【おすすめ度】★★★★★
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