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12 月 30 2007

重度知的障害の中3、公立高進学目指す 県教委、代筆出願認める方針

Published by webmaster at 21:22:34 under NEWS Selection

重度の知的障害がある徳島市上八万中学三年の圓井(まるい)陽子さん(15)=同市上八万町西山=が公立高校の進学を目指している。志望する高校の募集要項では志望理由などの記入が自筆とされているため出願自体危ぶまれたが、県教委が自筆以外の書類を受け付ける方針を示したことで、進学の道が開けた。現在、陽子さんは受験に備え、少しずつ勉強を続けている。

 陽子さんは脳性まひのため、肢体が不自由で話すこともできず介助式車いすで暮らしている。しかし、「地域で過ごさせたい」という母美貴子さん(44)の希望で上八万小、上八万中の特別支援学級に進学。専用の機器を使い、美貴子さんが事前に録音した言葉を陽子さんがボタンを押して意思表示することで周囲とコミュニケーションを図り、通常学級の授業や部活動に参加してきた。
 高校進学を控え、美貴子さんは「これまで地域の子供と触れ合ってきた。地域で暮らすには今後も地域の学校に行かせたい」との思いから、自宅に近く、福祉や看護職希望の生徒らが学ぶ城西高総合学科への進学を希望。芸術やボランティア活動などを重視する入学者枠のある新入試制度前期選抜での合格を目指し、校内の人権文化祭で発表したり、障害児とのコミュニケーションの取り方を紹介したりした体験などを入試の際にアピールすることにした。
 しかし、城西高は出願時に自筆の志望理由書や自己表現調査票などの提出が必要なため、美貴子さんは県教委に代筆での出願を要望した。
 県立高校では過去十年間に重度の知的、身体障害児の出願例がなく、県教委は対応を協議。募集要項の出願資格では、中学卒業や卒業見込みの者などとしか記されておらず受験を拒む理由がないと判断。今月中旬、要項に定めた「入学者選抜に必要な事項および特別な事態が生じた場合の措置は県教育長が定める」との特例で代筆の出願を認める方針を決めた。受験や選抜方法については「問題が大きいので扱いは未定だが、障害にかかわらず公平公正に行う」としている。
 学校教育法などによると、小中学校には特別支援学級があるが高校にはなく、知的障害児に対するカリキュラムが整っていない。このため、全国の三割程度の都府県が、未解決のカリキュラム問題を抱えたまま、定員不足の高校で知的障害児を受け入れているという。大阪府では二〇〇六年度から公立高校に「知的障害生徒自立支援コース」を設置し、現在五十六人が学んでいる。
 文部科学省の特殊教育調査官を務めた徳島文理大の島治伸教授(発達障害総論)は「陽子さんはこれまで養護学校に通っておらず、健常者の中で暮らしているので高校に通う選択肢はあると思う。知的障害児の受け入れについて広く議論すべきだ」と指摘している。【出典:徳島新聞】

障害によって学ぶ機会が奪われることがあってはならない。ただ、「学ぶ」ということを考えたとき、一概には賛成できない

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