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12 月 25 2007

小さないのち

Published by webmaster at 10:35:45 under ことばの杜

 日、夕方のニュースで、子猫を救出する様子を映していた。
 警察、消防、建設会社の人たちが関わっていて、かなり大がかりだ。
 ある店先の柱から猫の鳴き声がしていると、通りがかりの人が、近くの交番へ届けたのがきっかけだった。
 詳しく調べてみると、コンクリートの柱とその柱を囲う鉄板との間に出来た僅かな隙間に子猫が落ちている。

 この数時間前、屋根伝いに歩いている二匹の猫がいたという目撃情報が紹介され、屋根伝いで歩いていた親子の猫のうち、どうやら小さな子猫だけが足を踏み外してしまって、柱と鉄板の隙間に落ちたと言うことだ。
 舗装された地面を掘り返したり、柱の飾りを壊して、柱を覆っている鉄板を必死に剥がそうとしている。
 ちょうど夕方の時間帯ということもあって、携帯で写真を撮りながらも、救出作業を見守る人だかりも出来ていた。
 やがて、無事に子猫が救出されたとき、大きな歓声が周りから起きていた。
 無事に救出された子猫は、ガタガタと震え怯えながらも、愛くるしい表情を見せていた。
 その後、この子猫は、偶然、救出作業を見守っていた親子連れの家族に引き取られたという。

 助けよう。助けたい。
 子猫を見守っていた人たちは、みんなそう思っていた。
 この数分前の全国ニュースでは、何の罪のない小さな子どものいのちが奪われたという理不尽な事件を映していた。
 その残忍性がこころを重くさせる。

 あの愛くるしい子猫の表情を見ても、癒されると言うより、なんともやりきれない。

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