11 月 13 2007

安心『ツアー』が人気 介護のプロと楽しい旅を

Published by webmaster at 20:45:25 under NEWS Selection

車いすを押したり、食事の介助をしてくれるヘルパーが旅行に同行する「介護付きツアー」が人気だ。料金は割高になるが、介護のプロが同行する安心感がツアーの人気を支えている。

 「電動車いすでも安心して旅行が楽しめる」。電動車いすを利用している東京都豊島区の吉田邦子さん(68)は先月二十七日、新潟県の秋山郷などを巡る三日間のバスツアーに参加した。
 吉田さんが参加したのは、旅行会社「クラブツーリズム」が企画した介護付きツアーで、ホームヘルパー二級の資格を持つ「トラベルサポーター」が同行した。バスもリフト付きだ。吉田さんは「車いすは転倒の危険もあるが、サポーターがいると安心して旅行ができる」と話す。
 同社は二〇〇〇年から介護付きツアーを始めた。介護が必要な人がツアーに申し込むと、同社が登録しているトラベルサポーターに参加を依頼する。現在約百二十人が登録。約七割が主婦や介護現場で働いている人だ。車いすを押すなどの移動介助のほか、入浴介助、就寝時の体位交換などをする。
 関東の観光地を巡るバスツアーのほか、国内や海外旅行などもある。料金は日帰りバスツアーで二万円、二、三泊の国内旅行で約十万円前後。さらに介助の必要度に応じて追加料金が必要になる。
 中野区の公務員、寺崎恵美さん(45)は二年前から、同ツアーを年に二、三回利用している。寺崎さんは、幼い時にかかった脳性まひの影響で、つえが必要だ。
 そんな時、京都を巡る同ツアーに参加した。「車いすを押してくれたり、足が上がらない場所では足を支えてくれるなど、介助が自然で安心して任せられた」
 同社バリアフリー旅行センターの山田誠さんによると、同様ツアーの商品数は毎年、約二割ずつ増えているという。「遠出したくても家族や周囲に遠慮している人が多いが、サポーターがいることで旅の楽しさを味わえる」と山田さんは話す。
 旅行会社「エス・ピー・アイ あ・える倶楽部(くらぶ)」(東京・渋谷)も今春から、高齢者を対象にした介護付きツアーを始めた。ホームヘルパー二級の資格を持つ「トラベルヘルパー」が同行する。四国・お遍路ツアー(七泊八日)が中心で一人二十五万円。
 同社はヘルパーの人材育成にも力を入れる。「介護付きツアーが実現するには、ヘルパーの質向上が欠かせない」(篠塚恭一社長)からだ。昨年春、NPO法人を設立、養成講座を開いている。
 講座では、車いすでの飛行機や鉄道の移動方法や、旅館や温泉での入浴介助など旅の介助技術や国内、海外の観光地のバリアフリー状況なども学ぶ。篠塚社長は「介護が必要だったり、健康に不安を抱える人が旅を楽しむために、支援する人を増やしたい」と話す。
 現在、高齢者は全国二千六百万人、うち要介護者は四百四十二万人いて同様ツアーのニーズは高まる一方だ。ただ、ツアー現場では、ヘルパーがどこまで介助するかという点に戸惑いもある。
 「お客さまがサポーターの人件費を負担すると、お手伝いさんのようにさまざまな介助を要求されることになりかねない。お客さまとサポーターとの距離感が難しい」と山田さんは指摘する。
 エス・ピー・アイのヘルパーは契約社員でプロとして報酬を受け取るが、クラブツーリズムのヘルパーは逆に自身が参加費(一日五千円)を払うボランティアで、利用者と対等な立場になるよう腐心する。利用者にも必要な介助だけしてもらう節度が求められそうだ。【出典:中日新聞】

以前は考えられなかった介護付きツアー。今後も増えていくと思う。ぜひ楽しみたいと思う

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