7 月 20 2007
<障害児殺害>母に懲役7年判決「同情の余地ある」東京地裁
無理心中を図って知的障害がある次男(当時10歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われた埼玉県川口市、無職、横山志津江被告(52)に対し、東京地裁は20日、懲役7年(求刑・同13年)を言い渡した。青柳勤裁判長は「信頼を置く母親の手で生命を奪われた息子は哀れというほかないが、犯行経緯には同情の余地がある」と述べた。
横山被告には知的障害がある2人の息子がおり、自身もがんになるなど生活や養育に困窮していた。判決は「相談相手もなく精神的に追い詰められて行く中で、子供の将来を悲観し、死んだ方が幸せと考えて殺害した」と認定した。
判決によると、横山被告は昨年6月10日夜、東京都千代田区の日比谷公園で次男に睡眠薬を飲ませてベンチに寝かせ、果物ナイフで胸を突き刺して殺害した。
◇背景に困窮と絶望
事件の背景には、障害児を抱えた横山被告の困窮と絶望があった。大阪府岸和田市で障害児らの生活サポートを行うNPO法人「まんまる」理事の高田美穂さん(47)は「単なる非情なお母さんとは思えない。同じ境遇なら誰でも同じ気持ちになる。子供の将来を悲嘆したのでしょう」と話した。
障害児の母親でもある高田さんは3年前、仲間と協力して「聞いちゃって—障害児の子育てのホンネ・家族の思い」を発刊した。市内307家族のアンケート結果や自身の経験から「子供から目を離せず、勤めに出る余裕はなくなる。経済的に困窮すると、病院にも行けず、精神的に疲れ切って家庭不和になるなど悪循環に陥る」と話し、「自分が死んだ後のことを考えると、みんな絶望的な気分になる」と打ち明ける。
必要なのは、生活支援だけでなく「心のケア」という。「心と体が元気でないと外出もできない。誰かに相談したり、話ができるシステムや支援が必要です」と訴えた。【出典:毎日新聞】
この国の「ふくし」ということばが、いかに軽いことか。とくに、いま選挙期間に聞こえて来る「ふくし」という政治家の言葉。聞くに堪えないほどに軽い。福祉の貧しい、この国。いつになったら、このような悲惨な事件がなくなるのだろうか。罪を償った後は、とにかくゆっくりと過ごして欲しいと願う
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