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4 月 17 2004

こころの「テロ」

Published by webmaster at 9:30:41 under ことばの杜

ラクで起きてしまった人質事件。

日本だけではなく、多くの海外の人たちが、いまも、なお拘束されている。

一日も早く、無事に解放されることをこころから祈らざるを得ない。

昨夜遅く、一週間前に拘束されてしまった日本の3人の方が、無事に解放された。

本当に良かったと思うと同時に、3人の人たちのいのちを救おうと、日本だけでなく、世界中の人たちが動いた。

「いのちを救う」という、ただ、その一点のためだけに。。。

事件が発生した当初から昨夜までの間、人質になってしまったご家族のインタビューが、日を追うごとに変化していた。

助けを求める必死の訴えから、迷惑をかけてしまったという謝罪の言葉へ。。。

そう言わざるを得なかった、そこまで追い込んでしまった政治の非情さ、こころない言葉の数々。

ご家族のインタビューから垣間見える。

とても痛々しく、とても哀しくて見ていられない。

いつから、こんな国になったしまったのだろうか。

「自己責任」「自業自得」という声も、ある程度は理解できる。

大人としての行動は、どんなことでも求められる。

特に援助のプロであるならば、自己責任の他に、相手への責任が、より一層厳しく問われる。

無責任な行動は、すぐに自分自身へかえり、何より援助を必要としている相手に、もっとも大きな影響を与えてしまう。

怪我をしたり、ときには生命さえ危険にしてしまうこともある。

援助を必要とする相手のことを深く考えれば、考えるほど、次に自分自身が何をしなければならないのか解ってくる。

自分自身のことも、相手のことも、周りのことも見えていなければならない。

それは、3人の方たちが一番、よく理解している。

ただ、今回の「自己責任」「自業自得」と言う声は、そういったものではない。

なぜ、日本の3人の方がイラクへ行ったのか、イラクで何をしようとしていたのか、そういう3人の想いが無視されている。

それだけではなく、大切な家族の生命が奪われてしまうかもしれないという極限状態に置かれていた、ご家族の想いも無視されてしまった。

3人の想いを、ご家族の想いを理解しようという努力を、もっとすべきではないのだろうか。その上での声なら、これからの活動にも活かし得よう。

そして。。。

イラクの人たちの想いも、いまもう一度理解し、理解しようする真摯な努力をするべきだと思う。

無理矢理な大国からの押しつけではなく、本当にイラクの人たちが望むこと、望むべき助けをするべきだ。

イラクの人たちの国なのだから。。。

武器を片手に、ましてや罪なきイラクの人たちへミサイルを撃ち、いのちを奪って、人道支援は出来ない。

解放された日本の3人の方が日本に帰ってきたら、暖かく迎えて欲しい。

本人たちやそのご家族に、「自己責任」「自業自得」といういかにも、もっともらしい理由をつけて、これ以上、こころない言葉は必要はない。

「自衛隊」という言葉をタブーにさせ、その派遣や派兵から私たちの目を逸らそうとして、「自己責任」「自業自得」ということを意図的に強調しようとしていると、つい悪く勘ぐってしまう。

論理をすり替えてはならない。

無事に帰ってきたことだけで、それだけでもういい。

そんな懐の深い国であったら、社会であったら、「テロ」はなくなる。

どこからともなく銃弾やミサイルが飛んできて、日々いつ生命を奪われるかもしれないという危機もない、食べたり飲んだする心配もない平和な日本で、どれだけイラクの人たちへ想いをはせることができるか解らない。

でも、そうしなければ、必要性のない誤った戦いを始めてしまった償いをする「責任」を果たしたとは言えない。

私たちもまた、必要性のない誤った戦いを認めてしまったのだから。。。

お互いの違いを認め合いながら、相手を理解する、理解しようとする努力を。。。

「テロ」は、イラクではなく、もっと身近な私自身のこころの中で起きているのかもしれない。

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