3 月 24 2003
Harmoniously
アメリカ・イギリス両軍とイラクとの戦争が始まってしまった。
大量破壊兵器の廃棄とイラク国民の民主化が、その目的だという。
そして、私の国日本は、日米協調を理由に、これを支持した。
いつしか、私の国日本は、イラクとの戦争に参加してしまった。
どんな戦争にも、大義名分がある。
国同士の綺麗事では割り切れない利害関係が暗躍し、戦争を仕掛ける側も、攻撃を受ける側も、また戦争の当事者でない側にも、それぞれの大義名分があり、正義がある。
殺るか、殺られるかという極限状態の中で、人権も、人道も、何もない。
戦闘機が飛び立つごとに、ミサイルが発射されるたびに、確実に誰かの大切ないのちが奪われていく。
敵を殺らなければ、自分が殺られる。
ただ、それだけだ。
ごくごく単純明快な話である。
だから、戦争に勝つことで、すべての行為が正当化され、正義になる。
戦争に負ければ、すべてが悪になる。
どんな戦争にも、国際法など言う法的根拠は曖昧模糊としたものであり、正しい戦争なんてありはしない
どんな戦争でも、勝者の論理で考えられた『正当化された大量殺人』にほかならない。
連日、マスコミ報道は、この戦争を伝えている。
そのマスコミ報道があるからこそ、戦争の様子を知り、考える。
そして、自分にとって、この戦争を支持するか、支持しないのか、その判断基準になる。
しかし、考えてみれば、テレビで戦争の実況中継をしているのだ。
人のいのちが奪われていく様子を、その瞬間を、詳しい解説付きのテレビをビ−ル片手に見ている。
それは、とても異様な光景であり、それに何も感じず、慣らされてしまっている自分自身が、何よりも恐ろしい。
どんなときであっても、ありのままの自分自身を保っていなければ、やがて自分自身のこころが崩壊し、こころが暴走してしまう。
これでは、正しい判断は、とうてい出来るものではない。
いま世界は、この戦争を支持する人たちと、この戦争に反対する人たちと、はっきりと二つに分かれている。
それぞれに理由があり、それが正しいものだと信じている。
そして、お互いがお互いに非難しあい、互いの考えなど相容れない状況である。
『あいまいな国、日本』と評される私の国も、今回だけは、明確に『YES』と表明してしまった。
そう言う私自身もまた、この戦争は、支持しない。
支持しない理由は、私自身が障害者であるからと言う個人的なものだ。
戦争は、多くの障害者を作りだしてしまう。
これ以上、障害者として自分自身が感じてきた想いは、誰にもさせたくはない。
乱暴な言い方ではあるが、イラク大統領の圧政がどうとか、大量破壊兵器がどうとか、日米同盟・核の傘がどうとか、国際法に違反がどうとか、そんなことなどは、どうでもいい。
多分、こうした考えは、いかにも手前勝手なもので、他の多くの方々にとっては、理解できるものではないだろう。
自分の考え、自分たちの考えと相容れない、もう一つの考え方。
二者択一という対立軸で対峙していたら、それは、最も愚かで、最も悲惨な結果をもたらしてしまうことになる。
これは、戦いという過去の歴史が証明している。
私の国日本も、その例外ではなく、過去の歴史から学び、国際紛争を解決する手段として、武力行使を放棄する平和憲法を作り、世界の平和の国としての模範になろうとした。
過去の過ちで、多くの人たちを傷つけ、哀しませてしまった国として
世界初の核兵器という二つの大量破壊兵器を受けてしまった国として
そして、国際紛争を解決する手段として、武力行使を放棄した平和憲法を持つ国として
今回の戦争で、私の国日本は、これまで何をしてきたのだろう?
私たちは、何を考えていたのだろう?
私自身は、何を思ってきたのだろう?
日本だから、私たちだから、私自身だから出来ることが、もっと、もっとあったはずではなかったのか?
二者択一ではない、多種多様な考え方をまとめあげ、世界の人たちの共通理解が出来る考え方を提示していくことが、もっと出来たのではないか?
それは、理想論かもしれない。
とても困難なことであるのかもしれない。
しかし、ここにこそ、日本の存在意義があり、本当の意味での日本の国際貢献ができる。
それが、将来の国益となる。
怒り、憎しみ、哀しみ
それらの連鎖。
こころの暴走をしてはいけない。
二者択一という対立軸で対峙するような論議をしている場合でもない。
これ以上、かけがえのないいのちを失うことがないように、何かを始めていかなければならない。
いま、私たちが出来ること。
多種多様な考え方を聞き、共通理解ができる考え方を作りだしていくこと。
どんなときであっても、ありのままの自分自身でいられるように
自分自身のこころが崩壊し、こころが暴走してしまわないように。。。
そして、他人事ではなく、私の国日本も、イラクとの戦争に参加してしまったことを、私たちは、決して忘れてはいけない。
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