ニッセン ほっとはあと製品

12 月 26 1998

まよい

Published by webmaster at 9:57:34 under ことばの杜

こか買い物へ行こうとすると、必ず一度は、道に迷ってしまう。

昔から方向感覚が、あまり鋭くないようだ。

新しい街などでは、いつも道に迷ってしまう。

この前も、実は道に迷ってしまった。

ある本屋へ行こうとしたのだが、どうやら一本手前の路地を曲がってしまったのがよくなかったらしく、自分が行こうとしていた本屋と、正反対の方向へ歩いていた。

このことに気がついたのは、その路地を曲がって歩き始めてから、1時間ほどたってのことだった。

自分が行こうとしていた本屋は、それまでに行ったことがなく、友人が書いてくれた簡単な地図が、唯一の頼れる品物だった。

地図に書かれてある目印の建物を一つひとつ確認をしながら、本屋へと向かっていった。

最初の頃は、とても順調で、わかりやすい地図を書いてくれた友人に感謝した。

しかし、それも、本屋の一本手前の路地を曲がってから一変した。

路地を曲がって、しばらく歩いても、友人の書いた地図の中にある目印になる建物は、いっこうに見えてこない。

不安になりつつも、もう少し歩けば見えてくるだろうと思って、どんどんと歩いていった。

歩いても、歩いても、目印の建物は見えてこない。

「このまま歩いていって、本屋に着けるんだろうか?」

「いや、この道で間違いがない。これでいいんだ」

「でもなぁ。いまなら、引き返せる。いま来た道を戻って、 もう一度別の道を歩けばいいのではないか?」

「本当に戻れるんだろうか? 戻っても、行く道があるんだろうか?」

「このまま突きってしまえば、本屋へ行けなくたって、ちゃんとした理由になる。だから、しんどい目をして、また戻っていくのは止めよう」

と。。。

優柔不断らしい考え方だ。

結局、この日は、本屋へ行くことが出来た。

途中で、人に聞いたからだ。

「迷ったら、誰かに聞いてみる。そして、自分が決断する」

それは、すごく当たり前のことのようだが、最後の最後まで気がつくことが出来なかった。

改めて、自分の考え方の甘さを思い知らされた。

「いま、自分が歩いている道は、本当に合っていますか?」

また迷うかもしれない。

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