グリコネットショップ

2 月 27 1998

「…しかない」と「…がある」の違い

Published by webmaster at 13:53:42 under ことばの杜

ンディキャップを持っていると、何かと制限を受けてしまうのが、厳しい現実です。

車椅子でも、気軽に乗れるバスやタクシーがないから、自由に動けない。

階段や段差があるから、買い物にも行けない。

働く意志を持っていたとしても、その場がないから働くことが出来ない。

家族や周りの人たちに迷惑をかけてしまうから、自分の本当にやりたいことを諦めてしまう。

など、など。。。

そういう理由付けをしながら、いくつもの「生きていくための妥協」をしてきたように思います。

「生きていくための妥協」は、ハンディキャップを持った人たちの自然に身に付けた 「生き抜く技術」なのかもしれません。

最近、学生時代の先輩の結婚式があり、久しぶりに仲間たちが集まりました。その時、ある別の先輩と、こんな会話をしました。

先輩:本を作ったんだって。良かったな。

自分:はい。でも、これしかなかったんです。

いまは、どこでも不況ですから、働くには、とても厳しくて。。。

先輩:そうだろうなぁ。。。

でも、本当に「これしかなかった」と言えるのか?

「これがあった」んじゃないのか?

さっき、「これしかなかった」と言ったのは、照れ隠しが入っているんじゃないのか?

自分:照れ隠しは入っていませんよ。

先輩:「これしかない」と思っているのと、「これがあった」と思うのと、 この差は、とても大きいぞ。

自分:「これがあった」と言えるのは、これからの展開次第ですよ。趣味の領域ではなくて。。。

先輩:そうだな。ハンディキャップがある、ない。

いままで、この二つの世界の中で、他者と比べながら必要以上に苦しんだり、 哀しんだりしてきた。

でも、ふと気がついた時、ハンディキャップを持っていたからこそ、 良かったと思えることだって、たくさんあったように思う。

まだ、具体的に言えないが、きっとあると思うんだ。

それを見落としてきたために、無理をしてきたように思う。

だから、「これしかなかった」ではなくて、「これがあった」と聞き返したんだ。

本当に良い先輩です。

何年ぶりかで会ったにもかかわらず、しっかり見透かされていました。

「これしかなかった」。。。

「これがあった」。。。

これは、本当に大きな違いです。

さらに自分自身に問いかけながら、「こころの自縛」をゆっくり解いていかなければ。。。

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